坂本誠のフィジカルトレーニング

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ニコニコペースのスロージョギング。乳酸は2つ目のエンジンのキャパオーバーで溜まってくる

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緩い運動の場合

糖質は第1エンジンで完全に燃やし尽くすことができず、次の第2エンジンに運搬され水と二酸化炭素に完全分解されます。こうやって筋肉を収縮させます。これは緩い運動の場合です。緩い運動は簡単に言うと最大努力運動の50%以下です。それでは、50%以上の運動を行うとどうなるでしょう?

強度の高い運動(50%強度以上)

50%強度以上の運動をすると大量に糖質が燃焼され、第1エンジンが糖質の燃焼産物で一杯になり、第2エンジンに移そうとします。ところが第2エンジンの回転スピードはそれほど速くなく、送られてきた糖質の燃焼産物を全てを受け入れられません。そうなると受け入れてもらえない糖質の燃焼産物が「燃えカス」となり、エンジンの外に溢れ出てきます。これが乳酸です。

車のように高速で走っても、タービンの中でガソリンを全て酸素と反応させて燃やし尽くすのではありません。人間の身体は低速では糖質を第2エンジンまで運んで完全分解し、高速では第2エンジンの手前で処理しきれなくなった糖質の燃えカス(乳酸)が散乱するという事態になるのです。

乳酸が出ているかどうか

乳酸は酸性度が高く、身体が正常な生理環境を維持するためには、中和剤で中性に戻す必要があります。人間の体内環境はそもそも中性です。しかし、中性に戻す過程で二酸化炭素が出来上がります。これも人間の体には不必要です。口から体外に排出するために呼吸数が上がり、会話ができなくなります。笑顔も保てません。きつく感じるようにもなります。ですから息使いや、会話や、笑顔が自然に保てるかは乳酸が出ているかどうかの判断材料になります。

ちなみに、第2エンジンはミトコンドリアであり、第1エンジンはミトコンドリアの外です。両方とも筋細胞という工場内にエンジンを備えています。では脂肪はどうなるのか?次回お伝えします。