坂本誠のフィジカルトレーニング

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行政の「健康づくり事業」について思うところ 。本当に運動指導しないといけないのは、運動する意思のない方

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真の健康づくりは営利志向だけでは難しい

健康づくりは行政が力を入れてやらないといけないですね。なぜなら「真の健康づくり」は営利志向だけでは難しいからです。もしくは行政は健康づくりを普及する非営利団体と連携することが望ましいと思います。健康づくりは万人が必要ですが、それに早めに気づいた人はお金を出してでも健康を買いに行きます。例えばフィットネスクラブに行ったり、私のようなパーソナルトレーナーに依頼します。運動をして病気の予防活動をし始めます。

しかし、糖尿病や高血圧症などの病気に罹患した人はどうでしょうか?それだけでも医療費にかなりお金がかかるでしょう。私が石田内科循環器科メディカルフィットネスに勤めていた頃のデータに基づくと、軽度の方でも月に3,400円実費でかかります。患者は間違いなく運動をしないといけないという必要性(ニーズ)はあります。

運動をしたいという欲求が低い人が多い

しかし、運動をしたいという欲求(ウォンツ)は低い人が多いです。運動嫌いや過食が続いて病気になったのに、お金を払って健康づくりをする人は実は少ないのです。「えっ?そんなことないよ。フィットネスクラブやカーブスに行ってる高齢者は多いよ」と思うかもしれません。しかし、そのような方達はごく一部です。なぜならメディカルフィットネスで働いていた頃、1ヶ月のレセプトで1,300名の生活習慣病患者がいる中、900名が運動療法適用者でしたが、その内100名しかメディカルフィットネスを利用していません。実費わずか1,000円にも関わらずです。

通常は必要性と欲求が両方が伴って購買に至ります。ここで健康づくりを生業として仕事をしたいと思っても、営利という活動が成り立ちにくいのです。私が言っているのは「本当に」健康的な生活をしないといけないが、その意思が低い人たちのことです。健康寿命が短くなり、不健康な状態で死ぬまで長く生きている人が多くなっています。生活の質も低くなり、医療費も必然的に上がります。病気の状態が長いわけですから。病気の人が増えてくるというのは市にとっても大きな負担です。

運動が薬になる疾患なのです

内訳は間違いなく糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のはずです。だからメタボ健診が国を挙げて始まったのです。三者とも運動が強烈な薬になる疾患です。「運動をすれば良いのに」と思ってもやらないなが普通です。ここが日本が医療費が増えて財政を圧迫する原因で、予防策を講じようにも健康行動に移るのは個人の意思によるところなので、功を奏していない結果となっているのです。これは日本全国で起こっています。さあ、これからの日本はどうなるのでしょうか?

人口構造が変わり、3人に1人が高齢者という時代が到来します。病人も増えると予想されます。変えるのは生活習慣しかありません。とりわけ運動と食事です。この病気は薬は効きませんから。