坂本誠のフィジカルトレーニング

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当たり前のトレーニング

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【デッドリフト】

 

ずいぶん前に「柔道代表チーム合流と当たり前のトレーニングとの葛藤」というブログを読みました。日本体育大学の岡田隆先生のインタビュー記事です。岡田先生は私の入っているNSCAというトレーニング団体では有名な方です。私は面識がありませんが、ボディビルダーとして、また研究者として、そして東大の石井直方先生のお弟子さんとして有名な方です。この記事に書かれている通り日本柔道代表チームのトレーナーでもありました。テレビ等でもご存知の方もおられると思います。

さて、今回はこのブログの中で4つの指摘があったので、それについて書いてみます。私も思い当たるところがありますので、自分の私見も書きます。これは競技スポーツにだけ当てはまることではなく一般の健康づくりの運動についても言えることです。岡田先生のブログの内容は「日本代表の柔道チームの選手に対して基本種目であるBIG3を行った」というものです。当たり前のことを当たり前にやっていたという文面です。多分、この文章を読んでいて、「BIG3って何?当たり前のことなの?」って思った人も中にはおられると思います。そして、そのBIG3という基本を説明できる説得力がないといけないとも指摘されています。さらにBIG3ができる実践力が必要であると言われています。かなり共感できますので以下一つずつ綴ります。

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【スクワット】

 

BIG3というのは以前私がブログでも書いているベンチプレス、スクワット、デッドリフトの三種目を総称した言葉です。人間の基本動作は私が考えるところでは1.移動運動である歩行と走行、2.押す、3.引く、4.立つだと思います。スポーツはこの組み合わせの動作になっていることが多いです。また一般の方のトレーニングとして考えた場合でも、BIG3は基本動作を含んでいるので、日常生活動作にそのまま役に立ちます。ちなみに今サルコペニア(筋肉の萎縮)が取り上げられていますが、どこの筋肉が落ちるかというと大腿四頭筋、大殿筋、大腰筋です。スクワットとデッドリフトでかなりの部分筋力向上を賄えます。だからビッグ3を当たり前のトレーニングとして捉えてほしいのです。私の説明で説得力があるかどうかは分かりませんが、トレーナーは常に研究論文等を読んでエビデンスを元に話す能力が求められます。感覚で話すよりも、もっと説得力が増します。

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【ベンチプレス】

 

最低でもベンチプレスが自分の体重の1.1倍、スクワットは1.3倍、デッドリフトも1.3倍は10回は挙げられるくらいは欲しいです。岡田先生も書かれていましてが、英語を話せない人に英語を教えてもらおうという気にならないでしょう?それと同じです。実践力は論文での説明とは違う説得力にもなります。挙上できる実力も是非付けておきたいです。

岡田先生はトレーニングの詳細までは記していませんが、ただこれを見て中途半端にBIG3をやってほしくないです。きちんと学んでからBIG3を当たり前にやってほしいです。スポーツ選手も一般の方も。