坂本誠のフィジカルトレーニング

筋トレとジョグのことをスポーツ科学と現場の視点から書いています

自転車運動とランニングのきつさは同じ? 〜スロージョギング®︎特別講義 8〜

前回のブログでウォーキングとランニングはどちらがきついかということを話しました。一般的に走る場合は7METs以上で、歩く場合は4METs前後となり、そもそも運動強度が違うのでランニングの方がきついのは当然といえます。しかし、実際には同じ心拍数や同じ乳酸濃度で比較するように、同じ生理的強度で比較することが望ましいです。そのような同じ生理的強度で2つの運動を比較した研究があります。ご紹介します。

 

●徐々に運動の負荷を上げていって乳酸を溜めていった場合、同じ乳酸濃度でのきつさはどうだったのか?

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乳酸は謂わば疲労の指標と言われています(実際には疲労物質ではありません)。Hetzlerらの研究では自転車運動とランニングでそれぞれ運動負荷試験を行なって、疲労困憊に至るまで実施しました。その時の乳酸を血液から採取して測っています。すると面白いことに乳酸濃度が同じなら、自転車運動もランニングも「きつさは同じ」という結果になりました。彼らは研究の最後に「乳酸ときつさには強固な関係性があり、全身運動であれば運動様式は関係ない」と結論づけています。運動様式に関係がない!本当にそうなのでしょうか?ウォーキングとランニングの場合はどのようになるのでしょうか?北嶋らの研究では歩行と走行を同じスピードで比較すると、時速3〜6kmまではランニングの方が心拍数が高いにも関わらずきつさは同じでした。もし心拍数を同じに、さらには乳酸濃度を同じに揃えて比較した場合はきつさは程度はどうなるでしょうか?興味深いところです。もしランニングの方が楽に感じるのであれば、ランニングをしたくなりませんか?

次回はランニングとウォーキングを比較した研究の話の前に、人が走りたくなる移動スピードについてお話ししたいと思います。

 

編集後記

減量を始めてから9日で1.5kg減りました。現在23時です。まだ歩数は6800歩。これから1万歩に持っていきます。お昼は照り焼きサンドとスモークチキンにして300kcal後半にしました。やはり200台はきついですね。頑張りますよ。