WAKEフィジカルトレーニング

ミドルエイジからのワークアウト

筋トレ剤は用法、用量をよく守って!

薬のCMの時によく聞く言葉が「用法、用量をよく読んで」というのがあります。みなさんも聞きませんか?それで「用法ってなに?用量ってなに」って思い、調べてみました。こんな感じです。→ https://answers.ten-navi.com/dictionary/cat04/2202/

薬で言う用法は日数、回数、タイミングで、用量は投与量のことのようです。なるほど〜!今日はその用法、用量についてお話しします。

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(1)トレーニングの用法と用量はこれです!

1)面談と体力評価(診断)

2)トレーニングの種類(薬の種類)

3)トレーニングの順番(飲む順番)

4)1週間に行なう回数(飲む回数)

5)強度(薬の成分の強さ)

6)量(薬の量)

7)セット間の休息時間(飲む間隔)

って感じです。2)〜4)が用法で、5)〜7)が用量なんでしょう!

例えば、病院に行ったら高血圧だと診断されたら、飲む薬の種類を決められます。心臓の収縮力を落とす薬だったり、血管の硬さを緩める薬だったり、先生の診断によって決められると思います。そうしたら、飲む順番(タイミング)だとか、回数(いつまで飲むか)が伝えられると思います。処方箋には薬の成分の強さが記載されてあります。そして1日の中での飲む間隔も記載されてありますね。それによって身体の中で生じる薬の化学反応の大きさが変わってきます。偉そうにいていますが、変わってくるはずです。

 

トレーニングも似てるんですよ。ジムに入会して、筋肉を太くしたいと要望(もしくは評価されれば)があれば、トレーニングの種類が決められます。ベンチプレス とかスクワットとかデッドリフトとか。種類を決められたら、優先順位が決められます。脚が弱いと判断されたら、脚の種目のスクワットから行なうというふうに順番を決めていきます。それからベンチプレス 、デッドリフトといった感じに。「1週間に1回のトレーニングでは足りないので月曜日と木曜日の2回ね!」って感じに週の回数を決められます。強度は最大の80%前後が筋肥大には効果的なので、その強さで8〜12回の挙上を3〜4セットしましょうってを決められます。最後に、セット間の休息時間は60〜90秒くらいにしましょうって感じですね。

 

(2)薬もトレーニングも化学反応

トレーニングもこれらのトータル的な運動量が身体に対して刺激となって、化学反応が起こってるんです。きのうてきにはインスリンの効き目が良くなったり、脂肪の分解酵素が活性化されたり、形態的には筋の肥大を引き起こす因子が刺激されたりとたくさんあります。薬ほど強烈な効き目ではないけど、継続していけば体が変わる素晴らしい化学反応なんです。だから用法と用量を守ることが大事なんですね。

 

(3)大事なのは一番最初の面談と体力評価

当たり前ですが、一番最初の診断を間違えたら薬の処方もへったくれもありません。高血圧の患者さんに糖尿病の薬を処方しても良くなりません。同じく、面談と評価で筋肉のボリュームを増やすトレーニングをしたいと思っているのに、有酸素系の要素の強い処方をしても効果は薄くなります。(1)の1)〜7)のトレーニングの構成要素は熟練したトレーナーだからこそ可能なことです。診断とそれに基づく用法と用量を処方し、科学と経験に基づいたトレーニング指導ができる人こそが真のパーソナルトレーナー、あるいはストレングス&コンディショニングスペシャリストなんです!!ってことで、トレーナーはスポーツの世界のトレーニング薬を使った薬剤師みたいなもんですね。