腎臓リハビリテーション学会に参加してきました。私たちさいきじんクリニックの発表は「透析中のゴムチューブ運動の短期効果」でした。1ヶ月を通して下肢の筋トレを行なった場合にどのような変化があるかを確かめた研究です。筋肉が増えるといったポジティブなデータは出ませんでしたが、自律神経活動に有意な上昇が見られました。運動時には自律神経の活動で心拍動を上げたり、血管を開いたりしますが、筋肉の体積に変化は見えずとも小さな変化はあったということです。他の研究では心理的にポジティブなデータは出ています。「家でも運動をするようになった」とか。筋肉は大事だけど、その変化のみが有益なデータではない。その人の生活が運動によって豊かになれば良いと考えています。透析運動療法はまだまだデータの集積段階だと思います。もっともっとデータを出していきたいと思います。
この機会を与えてくださったさいきじんクリニック院長の齋木先生、本当にありがとうございました。