WAKEフィジカルトレーニング

ミドルエイジからのワークアウト

スロージョギングの特異的な効果 〜スロージョギング特別講義 5〜

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歩くようなスピードで走るのがスロージョギングです。スロージョギング にはウォーキングとは違った特異的な効果があります。道下らはスロージョギング のトレーニングにより大腿部の筋の肥大を報告しています。同時に脚筋力も向上し、驚くべきは体重の減少があったにも関わらず筋肉が肥大していました。通常、減量をすると除脂肪体重(≒筋肉量)が減少するというデメリットが伴います。しかし、スロージョギング はその弱点を凌駕し、筋肥大という効果をもたらしていました。さらに、池永らはスロージョギング の教室でウォーキングスピードの向上と脂質代謝の改善を報告しています。また食後の血糖値に関する研究でも面白い報告が成されています。畑本らはスロージョギング を間欠的に1分間を40回行うことで、スロージョギング を食事の前と後にそれぞれ行うよりも血糖値が下がったと報告し、糖尿病患者にとって有益な情報を提供しています。

このようなスロージョギング ですが、実際には①ウォーキングよりもきつい運動なのでしょうか?さらにはスロージョギング は楽な運動と言われていますが、②楽に感じるジョギングで実際に有酸素能力が増加するほど負荷が掛かっているのでしょうか?これらの問題は単純なようで、実はまだ明らかになっていません。これらのことが本当かどうかを次回からお話ししていきましょう。