体力を上げるという観点からは不十分です。
今日
ヨガやってるけど、
歩いているけど、
それでも全然足腰強くならないって話をお客さんから聞いたんですよ。
そりゃそうだ。足腰を強くする運動ではないですもの。
私もやったことありますが、ほとんどがストレッチ運動です。
独特なポーズがあって、「太ももの裏伸びてるなあ〜」「腰の筋肉伸びてるなあ〜」って感じがあって気持ちがいいです。普段伸ばさないところを伸ばしているので。終わった後は前屈が楽になりました。つまり、精神的なリラクセーション効果(血圧の一過性の低下も)と柔軟性の向上の効果はあります。他には筋紡錘の閾値を上げているのかな。
それと3年前。尾道のてくてくウォークという事業で脚筋力を測定したことがありました。毎日1万歩以上歩いているのに片脚スクワットが40cmの台からでも立てないんですよ。(ロコモテストの一つ)。普通に歩いているだけでは、3METs程度しかないので持久的体力は上がらないです。筋力も同じく、通常歩行程度では筋肉の活動が小さいです。したがって筋力の向上も期待できない。
「なんでも良いから運動をしましょう」ってのをプライムニュースで言っていましたね。私がテレビに出た時に。初めて運動するという人には導入としては良いと思います。だけど、これだけを続けていれば良いかというとそういう訳ではなりません。レベルアップしていかないといかんのです。
「強度の低いものをやっていても」「同じレベルのことを続けていても」残念ながら持久力や筋力を上げることは難しいです。種目、優先順位、週頻度、負荷、量、休息時間などを操作して漸進しないといかんのですよ。
運動には多様性があって確かに良い!だけどそれぞれの運動には得意なことと不得意なことがある。筋トレは筋力アップ、有酸素運動は持久力の向上、ストレッチは柔軟性の向上です。マイナー効果もありますが、マイナーな効果を盛りすぎるのには要注意ですね。