WAKEフィジカルトレーニング

ミドルエイジからのワークアウト

デッドリフトの抗加齢効果と実用性

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デッドリフトは多くの筋群を動員します。他のエクササイズでは多くて同時に3〜4部位ほどです。例えば、ベンチプレスでは大胸筋、三角筋、上腕三頭筋を動員します。しかし、デッドリフトの場合は写真で挙げているだけでも7部位です。実際には腹部の筋群、内転筋(大腿部内側)、前腕の握る筋群も動員されます。ベンチプレス、スクワットと組み合わせて実施すれば(いわゆるビッグスリー)、時間がない人にとっては効率の良いプログラムを組むことができます。もちろん、他にもメリットがあります。この重量物を持って立ち上がる動作がクイックリフティングの漸進の一部と考えれば、飛ぶ、投げる、走る動作の基本になります。もちろん歩きにも有効です。

デッドリフトは下肢の動きがスクワットですので、人間が加齢に伴って萎縮していくる大腿四頭筋、大臀筋など筋力の向上にそのまま役立ちます。また背部の脊柱起立筋も抗重力筋で加齢に伴い萎縮してくる筋群です。デッドリフトの背部の伸展が「生活機能」にそのまま直結しているので、非常に効率の良く時短でできる抗加齢のエクササイズだと考えています。しかも、物を手に持って持ち上げると言うのは「実用的」です。つまり実際に生活の中で役に立ちます。布団を持ち上げたり、カバンを持ったり、箱を持ち上げたり、ゴミ袋を持ったり、二足歩行の人間にとっては「持ち上げる」というのは他にない動物の特徴です。

ベンチプレス、スクワットというのは有名ですが、このデッドリフトも非常に良いエクササイズだと改めて思います。身体を作って格好良く見せるといのは人間の欲求としてありますが、トレーニングの延長線上には健康のためだとか、生活にどう直結させるかといったそちら側のニーズも大事です。