WAKEフィジカルトレーニング

ミドルエイジからのワークアウト

違和感を感じていた原因がわかった! 「理論」は2つある

なんかね〜。最近違和感あったんですよ。体ではなくって心の中に。

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最近は勉強家が増えています。トレーニングの書籍をたくさん読んで、セミナーに行って新情報の吸収し、さらにトレーニングの実践も磨きをかけています。みんなすごいなあと思います。だけど、何かモヤモヤっとした違和感があるんです。他に、トレーニングの本を出版して過去の論文をまとめて「すごい人いるなあ」と思っていたのですが、それでも何か頭の片隅にモヤモヤっと。。いや嫉妬とか、そんなのではないんですよ。決して。それに勉強することは素晴らしいことですから。

そういった中でも全く、違和感ない人がいるんですよ。例えば、ボディビルのトップレベルの実績を持っていて、筋肉の研究も世界でもトップレベル。そして過去の研究データは当たり前のようによく知っている。ご存知東京大学の石井直方先生です。お話しを聞いていて何も違和感などないんですよ。他には私の師匠田中先生ももちろん違和感なしです。マラソンも50歳で2時間38分、研究はトップレベル、過去のデータももちろん批判できるお方です。

このようにトップレベルにまで行かなくても、違和感ない人ももちろんいます。自身でトレーニングをし、勉強もし、そしてトレーニング関係のジャーナルや学会でも発表している人がいます。こういった人を見るとトレーナーとして違和感感じません。現場主義だとか、理論だけの頭でっかちだとか。。いろんな言い回しがありますが、古びた言葉だと思います。職業人として現場も理論も大事ですからね。それを踏まえた人が増えてきているってことです。

自分が違和感を感じないと思う人は理論を2つ持っている人です。それは過去と未来だと思うんです。書籍を読んだり、セミナーに参加するのは過去の理論を学ぶことです。一方、データを集めて法則性を自身で見つける作業は未来への新たな理論の提示です。後者は研究と言います。これは研究者でないと出来ないかというと誰でもできます。データを集めて自分なりの法則性が発見できれば、それは立派な研究です。自分だけのデータです。

最近、「最新のエビデンス」だとか言って先行研究を解説する人が多くなっていますが、何よりも自分が研究して出したデータの方が価値があります。それを使ったサジ加減は自分しか分かりませんから。最新のエビデンスといっても過去のものです。自分のデータと照らし合わせて発言する勇気。「その研究データ違うよ!」っていう気概。今後のトレーナーに必要だと思います。だって研究なんてツッコミどころ満載なんですから。

きっと私が感じた違和感っていうのは「研究」に対するマインドのことなんでしょう。