スポーツの指導者をコーチと表現します。
私も、コーチ、コーチとよく言われました。
そこで
コーチって何?なんでコーチっていうの?
と以前疑問に思ったことがあって、調べてみた事がありました。
所説ありますが、有力説を紹介します!
コーチとは、「馬車」が由来しています。
ハンガリーのコチという町が由来の様です。
このコチの町が馬車の生産が優れていたところから、
馬車=コチとなったらしい。
ではなぜコチ=指導者になったか?
これが少し奥が深いというか、歴史を物語っているというか・・・
馬車は人がムチをたたいて、馬を走らせます。
時代は19世紀。
当時のヨーロッパの指導者は、人を指導する際、ムチでたたいて言い聞かせていました。
馬車でムチでたたいているのと同じだという事で指導者をコチと揶揄する様になったのです。
悲しい話ですが、当時はムチでたたく方法がメジャーだった様です。
もちろん全員が全員ではないでしょうが。
それが、後になり
「馬車はしっかり目的地に連れて行ってくれるからコーチの役割に似ている!」
と意味合いが変わって現在に至っています。
最初は、ムチを打つ人を揶揄していましたが、
後に、目的を誘導する人を揶揄する形に変形した事になります。
歴史は色々あったと思いますが、今ではコーチの役割は、
教える事から始まり、能力を引き出して、やる気を導き、目的を達成させる。
選手が目的を達成するまでの過程をサポートする事がコーチの役割かと思います。
奥が深い!
そして私が思うコーチ像は
馬車というと現実的でないので、タクシーの運転手を連想させます。
タクシーの運転手は、目的地を伝えると目的地まで走ってくれます。
ただ、これは誰でも出来ます。免許があるかどうかの違いですよね。
素人のドライバーとタクシーの運転手の違いは何か?
例えば駅から自宅まで帰りたいとします。
その駅から自宅までのルートを、
最短距離を知っていて、
信号も渋滞も少ない最短ルートが頭にあり、
運転技術も良く、快適な空間を作り、
財布にやさしい料金で、
しかも言葉使いや対応が丁寧で、
またこのタクシーに乗りたいなと思わせるかどうか?だと思います。
要は、指導者も選手の目的までのプロセスをいかにその個人にあったルートを作り、個人にあったサポートするかだと思います。
そして、目的を達成させたからと言って、受けた側が満足していなかったら
それは指導した事にはなりません。指導者の自己満足という事になります。
プロセスが大切で、いかに満足したサポートをするかだと思います。
だからこそ、指導者は日々勉強だという事です。
常に自分をアップロードして、お客様を満足する「術」である引き出しを多く深く持っておかないといけないと思うのです。
そして最後に
残念なことに未だに
本来のコーチの由来であるムチを使って(いわゆる暴力)指導する指導者がいます。
非常に残念です。その事については、また後日書かせて頂きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。