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「ランニングする前に読む本」のアマゾンの書評を見て。正当な書評とはとても思えない!

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この本を今日買いました!「ランニングする前に読む本」です。色眼鏡ではなく、田中先生派だからではなく、正直に言いましょう。これまでの田中先生の本のなかでも最高傑作だと思います。マラソン初心者から、減量、タイムを上げるため、健康のためのすべてが書かれています。

 

で、アマゾンの書評を見てみました。すると評価は3点。4人中2人は5つ星、2人は1つ星。それで3つ星なんですね。先生の他の本は評価は高く、この本のみ3つ星。それで後者2つの書評を見てみました。こんな感じですね。

 

【satさんの書評】

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【Amazonカスタマーさんの書評】

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私の推測ですが、この方達の書評をこう考えます。

 

●satさんはフォアフットで痛めたから感情的になって、紐付けしていると他のデータまで責めているけど、それって良くないですね!感情的って怖いんですよ。正しい判断を見失います。もし本を読んでふくらはぎを痛めたといったことがあったとしたら、それはフォアフット自体がまずかったのではなく、やり方、量、強度(スピード)などを見直すキッカケにしようと思うべきですよ。下り坂でフォアフットの連発をしたのではないかと想像してしまいます。もしそうであれば良くないですね。下り坂はスピードが上がりやすいし、筋肉痛を起こしやすいです。「そんなこと本には書いてないよ!」と言われそうですが、常識の範囲内で分かるのではないかと思います。

 

●Amazonカスタマーさんは「断定的」と言っていますが、この本では「〜考えられます。」「〜ではないでしょうか。」「〜はずです。」「〜かもしれません。」という表現の方が目立ちます。研究の部分では「〜が発見されています」という表現です。発見されていることで、それを真似ればあなたにもその恩恵がありますとは言っていません。それほど「断定」が気になるような文章はないし、「一方的な言及」に当たる部分は見当たらないです。それから「都合のいい」と言っていますが、言葉が間違っています。「都合のいい」というのは、あまりにもかけ離れたデータを持ってきたり、自分の良いように解釈し引用することを言うのではないでしょうか。それと自説をサポートする研究データを持ってきて何が問題あるのでしょうか?他の研究者の運動関係の一般書も同じ論法です。

 

●ではこの本の読み方は?

一般的には非常識なことも書いてあります。しかし、ここは今までのことは無しにして真っ新な状態で読んでみることをお勧めします。そして弟子だからこそ、言えることがあります。田中先生の哲学は基本的にニコニコペースです。すなわち心理的にストレスが低く、低強度で成果を出すことを「善」と考えています。ですので、その反対の「きつくて」「高強度」という考え方では書かれていないはずです。この観点から知りたい人には抵抗があるかもしれません。しかし、そこは無しにして、こういう考え方もあるのだと思い、ニコニコペースを「善」として読むと入りやすいのではないでしょうか?(断定していないでしょう?(笑))

 

ランニングする前に読む本