坂本誠のフィジカルトレーニング

筋トレとジョグのことをスポーツ科学と現場の視点から書いています

ランニングの方がウォーキングよりも楽であるという仮説 〜スロージョギング®︎特別講義10〜

今回のスロージョギング特別講義は10回目となりました。このシリーズは私の学位論文の内容を少しアレンジしたものです。スロージョギングする際に有益な情報ですので、お役に立てると思います。

 

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前回、上の図を紹介しました。時速6km辺りが人が走り始めるスピードだとお話ししました。さらに、そのスピードをPTSと言い、PTSでランニングする方がウォーキングよりも楽だともお話ししました。さて、ここで一つ気づくことがあります。この時の心拍数を見てください。赤で囲ってあります。歩行と走行の心拍数は走行の方が高いですが、ほぼ同じくらいではないですか?にも関わらずRPEによるきつさの程度がランニングの方が随分と低いです。走行は10付近になり、歩行は12〜13となっています。走行は「楽である」を下回り、歩行は「ややきつい」レベルです。これでランニングの方が楽だとは断定できませんが、同一心拍数で比較すると、「ランニングの方が楽だ」と言える可能性が見えてきませんか?そこで、ある実験をしてみました。

 

 

●実験でどう証明するか?

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では実際にどのようにランニングとウォーキングを同じ生理的強度で比較するか?詳細は今後のブログで方法論をお話ます。簡単に説明すると、歩行と走行でそれぞれ別日に実験を行います。例えばウォーキングの場合、トレッドミル(ランニングマシン、もしくは歩くならウォーキングマシンとも言います)のスピードを徐々に上げて行き、心拍数と血中乳酸を測定し、同時にきつさの尺度(RPE)を聴取します。ランニングでも同じ測定を行います。それぞれ同一の心拍数、あるいは同一の乳酸濃度でのRPEを比較します。しかし同一になることは稀なので、固定の心拍数と固定の乳酸濃度を決めておき、そこからRPEの推測値を求めます(上図)。そうすれば、例えば120拍/分の心拍数の時のRPEはどちらがきつかったか判定できます。ランニングの方がRPEが低値であれば、同一心拍数で楽であると言えます。上に挙げたPTSの研究からそのような仮説が浮かび上がりました。そこで、実験を行う目的です。研究1とします。

 

 

●研究1の目的と展望

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目的は同一の生理的運動強度でランニングとウォーキングのどちらがきついかを検証することです。研究では同条件で比較して、数値的に見て白黒つけることをよく行います。この研究も正にそれです。もしランニングの方がウォーキングよりも楽という結果になれば、ランニングが苦手な人や初心者、運動不足の人にとって有益な情報となります。「やってみよう!」という気持ちになるはずです。

 

 

【お得な知識】

・速歩きはきつい。

・時速6km程度のゆっくりしたランニングでも楽に感じる。

・歩くか走るかわからない程度の走りをしても、体力が低い人なら十分に負荷がかかる。速く走る必要はない。

 

【編集後記】

今日は寒いですね。さっき霙が降ってました。桜が散った後で良かったよ。。

 

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