WAKEフィジカルトレーニング

ミドルエイジからのワークアウト

スピード&敏捷性トレーニング 〜技術の習得が面白いのさ〜

今日も午前中は福山市ローズアリーナでバスケの選手にスピード&敏捷性(S&A)のトレーニングを行いました。筋トレも技術が要りますが、S&Aの方が技術的な指導が必要なので教えていてかなり楽しいんですよ。トレーナーの立場としてはね。難しい方が教え甲斐があるじゃないですか。2時間ばっちりやりました。でもね、2時間ずっと走りっぱなしではないんですよ。そんなの無理。選手には一つ一つの動きのポイントを説明して、実施しました。それから、自身でノートの記録です。これとっても大事!完璧な資料を揃えてくるってのは私は良くないと思っているんですよ。「あっ、このトレーナー資料もってきてないんだ。ノート取っておかないと後で復習できないな!」って思わせることが大事だと思っています。やっぱり自分で頭使って、情報を取りに行くくらいでないと伸びませんよね。ってことで一部を紹介します。

 

(1)チェンジオブスピード

f:id:physicalist:20180428160211j:image

コーンを均等に5箇所置きます。ということは4区間できます。選手に全力の30%、70%、100%のスピードを事前に練習させておきます。4区間あるので例えば、30、70、30、100と伝えて一番遠いコーンに向かって走ります。選手は最初の区間は30%で走り、次の区間では70%、3つ目の区間では30%に落とし、最後の区間では一気に100%に上げます。重要なのはチェンジオブスピード(スピードの変換)です。加速と減速のトレーニングが目的になります。球技では急に加速したり、減速したりしますから重要ですね。

 

(2)Bスキップ

f:id:physicalist:20180428160244j:image

走る動作の基本トレーニングのBスキップです。これは足の振り下ろし動作の練習です。振り下ろす時に足の指の付け根で地面を引っ掻く感じで素早く行います。筋肉で言えばハムストリングスと臀筋を使った動作になります。ランニングは地面をプッシュするのではなく、スイングです。陸上競技の選手がよくやっていますね。バスケの選手ももちろんやりますよ。私は。

 

(3)サイドシャッフル

f:id:physicalist:20180428165134j:image

横方向への移動スピードを養います。進行方向(写真は左)の反対の脚で地面を蹴って着地します。いわゆるパワーポジションで地面を蹴ります。そして着地はストレングスポジションです。つまりスクワットのポジションですね。腕振りも重要で、進行方向と逆の腕をスイングさせて行います。

 

(4)一点集中して一回一回考えることが大事

これまでもサッカーの選手やバスケの選手、陸上の選手にもこのS&Aを指導してきました。よくあるのが中高生に指導していた時に、例えば上のサイドシャッフル。ただ横に飛んでいるだけなんてことあります。ピョンって飛んで着地。着地してもキチンと着地の足の向きとか考えずに、すぐに横に飛んでいることってよくあります。私が学生の時にやり投げやってましたが、槍を持った腕の引き具合、体幹の角度、胸の張り具合などいちいち気にして投げていました。感覚と飛んだ距離などを擦り合わせるためです。そのすり合わせの一瞬の思考がとても重要なんです。「1回サイドシャッフル、着地、確認、すり合わせ!2回目、着地、確認、すり合わせ」って感じです。

 

(5)「スピード&敏捷性のトレーニングは競技スポーツの動きと違うからやっても意味がない」について

こういったことを選手からよく言われます。答えからいうとその考えはナンセンスです。では私が聞きたいのは「例えば、バスケの動きをやっていたらスピードや敏捷性が上がるのでしょうか?」と。練習をするときにその機会が少ないから、わざわざその能力をつけるために別プログラムでトレーニングしてる訳です。スピード&敏捷性のトレーニングほど身体(あるいは筋肉)に高いスピードを課することができる方法って何があるの?教えてほしいです。トップスピードの能力を上げるから、最大下スピードも上がるという考えの下、私はこういったことを言ってます。

 

 

次回はコーンだけでなく、ラダーを使うスピード&敏捷性のトレーニングも導入します。これが楽しいんだよね。あとプライオメトリックス(爆発的パワートレーニング)も導入していきます。楽しみです。

スピード&敏捷性能力を上げたい方は是非ご連絡ください。

電話:084ー959ー5092(パーソナルトレーニングジムWAKE)

メール:info@bingogenki.com

まで。よろしくお願いいたします。