坂本誠のフィジカルトレーニング

パーソナルトレーナーの目線から、減量やトレーニングについて書いています

ニコニコペースのスロージョギング。脂肪は強度の高い運動ではほとんど燃えていない

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これまで糖質の燃焼過程をお話ました。では脂肪はどうなのでしょうか?身体には糖質と脂質を燃やす第1エンジンと第2エンジンがあります。糖質は緩い運動では第1エンジンから入り、第2エンジンに送られ完全分解されます。逆に強い運動では第2エンジンに至る時に、糖質の受け入れキャパオーバーになり、燃えカスの乳酸がそこら中に散乱します。

脂肪はというと実は第1エンジンでは燃やすことができません。第2エンジンのみで燃やすことができます。緩い運動では脂肪が燃えると言いますが、この第2エンジンで燃やされます。ということは糖質と同時に第2エンジンで燃やされているということになります。最大努力運動の50%まではこの状態が続きます。

ところが強い運動をしたとしましょう。大量に脂肪が燃焼されるかというと、そうではありません。最大努力運動の50%を超えて60%、70%と強度が上がると反比例して脂肪の燃焼量は落ちてきます。非常にきつく限界レベルの100%強度の運動では、ほとんど脂肪は燃えていません。なぜでしょう?実は先述の乳酸が脂肪の燃焼をブロックするからです。強い運動になると乳酸が溜まり、脂肪の燃焼を抑えながら糖質を分解してエネルギーを作ります。

まとめるとこうなります。最大努力運動の50%までは糖質は徐々に燃焼量が増え、50%以上になると更に燃焼量は増し、100%に至る頃にはほとんど糖質が燃えている状態になります。脂肪はと言うと、50%までは糖質と同じく徐々に燃焼量を増やしていき、50%を超えると脂肪の燃焼が抑えられ、100%に至る時にはほとんど脂肪は燃えてない状態になります。

トータル的に糖質も脂質も含め、最もエネルギー源が燃えているのは最大努力運動の100%の時です。つまり死ぬほどきつい運動は減量にはもってこいということになります。ではなぜニコニコ笑顔が保てる楽な運動、すなわちスロージョギングが良いのでしょうか?